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編みたいものが増えていく夏に 編みたいものが増えていく夏に

編みたいものが増えていく夏に

編みたいものはたくさんあるのに、手がまったく追いつきません。

連日の暑さで家にこもりがちなこともあり、気になるパターンを見つけては保存して、またひとつ、またひとつと編みたいリストばかりが増えていく毎日です。

素敵なパターンに出会うと、次に悩むのが糸のこと。編んでみたいけれど指定の糸が手に入りにくかったり、好きな色が見つからなかったり。予算や素材の好みが合わず、編み始める手前で立ち止まってしまうこともよくあります。

もちろん、デザイナーさんがその作品のために選んだ指定糸で編めれば、完成形も思い描きやすく安心して形にしていけます。ゲージや質感、落ち感まで計算し尽くされた糸で編むのは、やっぱり理想的だなと感じます。

それでも指定糸を用意するのが難しいとき、似た素材や太さの糸を探してみると、新しく編み始めるきっかけが見つかることがあります。

そんな場面で、私にとってダイヤの原石のように思えるのが工場糸です。巻きのままだと完成形が想像しにくい糸も、何本か引き揃えたり、針の号数を変えたり、洗って風合いを出したりすることで、思いがけない表情を見せてくれます。

この糸ならあのパターンに合うかもしれない。この色と素材を組み合わせたら、思い描く雰囲気に近づくはず。そんなふうに、まだ形になっていない可能性をあれこれ探る時間に、いつも胸が躍ります。

工場糸には素材や太さ、色も長さも実にさまざまな種類があります。同じウールであっても、ふんわり柔らかいものから少しドライな手触りのもの、ほのかな光沢を纏ったものまで、糸ごとにそれぞれの性格があります。だからこそ組み合わせ次第で、指定糸とはひと味違う自分だけの編み地に出会える楽しさがあります。

Velkommenでも、ただ糸をお届けするだけでなく、このパターンにはどんな糸が合いそうか、何本取りにすると編みやすいか、洗うとどんな風合いに育つのかといった糸選びのヒントを一緒にお伝えしていきたいと考えています。

InstagramのDMでも、この糸を使ってもう少し太めに編みたいとか、あのパターンに合う糸を知りたいといったご相談をよくいただきます。在庫の許す限りご希望に添えるご提案をしておりますので、まだイメージが固まっていない段階でも気兼ねなくお声がけください。

指定糸で忠実に編む時間も、手元にある糸を工夫して活かす時間も、工場糸から理想に近いものを見つけ出す時間も、それぞれに違った面白さがあります。

気になっているパターンはあるけれど糸が決まらないときは、素材や太さ、編み地のニュアンスを手がかりに、少しだけ視野を広げてみてください。思いがけない組み合わせの中に、ずっと編みたかった作品へ繋がる鍵が隠れているかもしれません。

私の保存済みリストも、今日も相変わらず増え続けています。いつかすべてを編み切る日は来ないかもしれないけれど、糸を眺めながら次は何を編もうと思いを巡らせるひとときも、編み物という趣味の大切な一部なのだと感じています。

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